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my denim style is ...

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Apr.6.2020

no10

Eriko Yoshida

“ブロークンデニムの
独特な青色が好み”

Photo  Tomoaki Shimoyama
Interview & Text  Takayasu Yamada

main visual

ファッションの中で、もっとも定番的と言えるデニムアイテム。
日常的にファッションスタイルに取り入れている人も多いのではないか。
この連載企画では、スタイルを持った人物にラングラーを着てもらい取材。
その人ならではの自由なデニムスタイルを知り、普遍的であるデニムアイテムとの付き合い方を改めて考えたい。
今回はセレクトショップ“6 (ROKU)”のディレクター吉田恵理子さんのWranglerについて。

上品な大人に向けたカジュアルスタイルを提案するセレクトショップ(6)。
rokuを構成する要素は、エスニック、スポーツ、ミリタリー、マリン、ワーク、スクール。その6つの要素がrokuで陳列する服や提案するスタイルに表現される。
そんなrokuのディレクターを務める吉田恵理子さんは、長年、ユナイテッドアローズでショップスタッフ、バイイングを手がけてきた人物だ。ドレスからカジュアル、古着までこれまで様々な服を見てきた吉田さんだからこそ表現できる、コアなスタイル提案に、ファッション好きな女性からの支持が高い。

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吉田さんのファッションスタイルに対してお話を聞かせてください。

ユナイテッドアローズを通して、カジュアル、ドレス、デザイナーズクロージングと各セクションを経験してきました。セクションによって確立したスタイルがあるのですが、私はそのセクションをクロスオーバーしたいと思っていたんです。私の好きなファッションスタイルのルーツも昔からジャンルを分け隔てなく楽しむことだったので。例えば、マルタン・マルジェラに古着を合わせたりと、ハイファッションを崩していくような感覚が昔から好きでした。20代の頃は、週末に高円寺や町田によく行って古着屋を巡ったり。そういう中で、ラングラーに出会いいくつか買ってきたんです。

ラングラーはどういう部分に惹かれて買ってきたんですか?

素材感や色味、シルエットがほかのデニムブランドよりも、ハイファッションに合わせやすいと感じていました。特定の型を探すというよりも、ラングラーが持つブロークンデニムならではの色味に惹かれて買っていた気がします。今日着ているジャケットは60年代のものだと思うので、ブロークンデニムではないのですが、このアイテムたち(物撮りした3型)はブロークンデニムですね。青くて乾いている感じが好きなんです。

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自分たちもデニム作りに携わることがあり、ラングラーのデザイン面も改めて見ると良いと思いました。(デニムパンツを指しながら)後ろのシームもほかのデニムブランドと違って、ステッチが逆ヨークになっている点が魅力です。それがとても女性らしく見えるというか。元々、ラングラーは、ハリウッドの映画のカスタムテイラーであったデザイナーがディレクションをしていたこともあって、ワークだけではない魅力があると思います。そういう部分がハイブランドと合わせやすかったりする理由かもしれないですね。

今日着ている11MJZは吉田さんにとってどういうアイテムですか?

メンズサイズの幅が気に入って着ています。最近は、青色の服、コーディネートにかなり惹かれていて、色としてブルー系のデニムを取り入れることが多くなりました。
今日もブルーを着たいから色味でまとめた感じです。ジャケットのオーバーなサイズ感を活かして、パンツも大きいサイズ感なので中はタイトにしたり、70’sらしさを自分なりに崩して着ています。機能的にもアクションプリーツが入っていたり着やすいところも良いと思います。

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お店でもデニムやラングラーのアイテムを置いていますね。これも6つのエレメントの1つ、“ワーク”を構成する為のものとしてですか?

私は、カジュアルでも社会性や品性を感じるコーディネートができるという思いがあるんです。白いTシャツでも輝けるんだという気持ちを持っていて、rokuのコンセプトを決める為のルールブックでも書いています。それには、ラングラーだったり、セントジェームスやブルックスブラザーズroku のようなオーセンティックなアイテムにハイファッションを合わせたり、今の気分に合わせてスタイルをアップデートしていくということをお店でも提案しています。ファッションは、寝ることや食べることと同じくらい生活を豊かにできるということをお店で表現できたらと考えています。ラングラーも、ただのカジュアルなスタイルではなく、ちょっと捻りを効かせることで面白くなる。そういう提案をこれからもしていきたいと思っています。

オーセンティックなアイテムは最近また注目されている気がします。

ファッションは半年でサイクルが変わるので、半年前の服が古くなるというそのサイクルに世間的にも疲れてきていますよね。このラングラーたちも、50年以上受け継がれてきたアイテムたち。こういう普遍的なアイテムには、とてもロングライフな魅力があると思います。

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profile photo

Eriko Yoshida (Fashion Director)

ユナイテッドアローズのショップスタッフやバイヤー、MDを経験したのち、2013年からセレクトショップ6 (roku)のディレクターを務める。
Instagram @6______roku

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