my denim style is ...

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Dec.19.2019

no8

Mariko Hayashi

“ミュージシャンのような
デニムスタイルを目指して”

Photo  Kiyotaka Hamamura
Interview & Text  Takayasu Yamada

main visual

ファッションの中で、もっとも定番的とも言えるデニムアイテム。
日常的にファッションスタイルへと取り入れている人も多いのではないか。
この連載企画では、スタイルを持った人物にラングラーを着てもらい取材。
その人ならではの自由なデニムスタイルを知り、普遍的であるデニムアイテムとの付き合い方を改めて考えたい。
今回は、jonnlynx(ジョンリンクス )のデザイナー林真理子さんにデニムスタイルを聞いた。

トレンドに媚びることなく、ベーシックでエレガントな洋服を展開し続けるジョンリンクス。ジョンリンクスの服は、自立した大人の女性にこそ似合う。そんなブランドのデザイナーでありディレクターが林真理子さん。林さん自身、プライベートではサーフィンや旅、60’sや70’sロックを愛す人物であり、林さん本人が手がけるブランドからは、カルチャーのバックボーンが漂う。今回のデニムスタイルもまさに、ロックシンガー的な合わせを感じるブーツカットパンツのコーディネートで登場してくれた。

林さんのファッションスタイルからは、いつもサーフィンや音楽のカルチャーを背景に感じます。ファッションスタイルを決める上で意識していることはありますか?

基本的にはオーセンティックなもの、エレガントなもの、ファッションスタイルもメンズのスタイリングが好きなんです。感覚的なところもあるので、言葉で表すのは難しいのですが、周りからはベーシックだけど芯があると言われますね。
つい最近、友達のデザイナーに言われたのが「ジョンリンクスの服には社会性がある」という言葉。自分が作る服も、着る服もやり過ぎだったり、奇をてらい過ぎることはしないです。シックでいたいと思います。

メンズファッション的なスタイルが多いかもしれませんが、女性らしさも感じます。

体型的にも、自分はあまり女性らしい体型ではないと思っていて。ワンピースとか憧れつつも、自分としては女性らしさを大切にしたいとかは一切考えていないんです。自分が好きなスタイルは常にメンズなんです。でも女の人が男の人の服を着るとセクシーに見えたりするので、そういう部分かもしれないですね。

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オーセンティックなアイテムも着てサマになる人と、ただシンプルなだけで終わっている人がいますよね。要はその人の人物像やカルチャーが滲み出ていると格好良く見えるんでしょうけど。

音楽も知らないのにバンドTシャツを着ていたり、サーフィンしないけど『surf』って書いてあるようなTシャツを着ている人に違和感があるのと一緒で、コーディネートの奥にカルチャーを感じた方がスタイリングが自然になると思います。私の場合は、音楽からの影響が大きい。ミュージシャンのスタイルから学ぶことは多いです。

今日のスタイルからも音楽のルーツを感じます。

『シノワズリ』という文化様式があり、ヨーロッパから見た中国趣味の様式と言われるものなんですが、その雰囲気が好きなんです。チャイナジャケットはまさにシノワズリ的なアイテムで、古着でも集めています。その雰囲気にしたくて、ジョンリンクスのベロアチャイナジャケットをブーツカットデニムに合わせました。そこにヒョウ柄のブーツを履いて、ロックシンガーとシノワズリが混じったような感覚で合わせています。

ブーツカットやフレアのようなデニムは普段からよく穿かれますか?

ストレートなシルエットのパンツは自分の体型には似合わないと思っています。私は腰幅があまりないので、ストレートなパンツだと太ももの膨らみが強調されるのが嫌なんです。ブーツカットのようなシルエットだと、太ももの部分は細身でシルエット的に綺麗に見えるから好きですね。
基本的に、男性が着ているデニムのシルエットが理想で、ラモーンズとか。彼らは腰が細いじゃないですか。女性向けのデニムは割とお尻の丸みに沿ったシルエットが多いので、メンズっぽく穿けるデニムが理想です。

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トップスのインナーに合わせているウエスタンシャツもラングラーですね。

これは昔から持っているウエスタンシャツです。古着で買って、最初は全体的にパッチが付いていたんですが、自分らしくないと思ってパッチを取ったんです。所々、パッチの名残があって今となってはその部分も好きです。今日みたいにデニムオンデニムで、ウエスタンシャツを着ることも多いですね。3年くらい前にデニムオンデニムがめちゃくちゃ流行った時は止めていましたが、最近また良いかと思っています。

林さんの中でラングラーはどういうブランドでしょうか?

他の代表的なデニムブランドはワークのカルチャーが背景にあるのに対し、ラングラーはウエスタン。それでいて、ミュージシャンに愛されてきたブランドだからなのか、着るとミュージシャンっぽく見えるのがラングラー。ラングラーが好きな人は大体音楽好きだと思っています。特に60’s、70’sの音楽好き。細身なシルエットも良い。カルチャーやデザインの面で好きなデニムブランドを考えたらラングラーになるんです。

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Wrangler Denim Pants ¥12,000

profile photo

Mariko Hayashi (Designer)

セレクトショップ“AGOSTO SHOP”のデザイナー兼プレスを経て、2008年より自身のブランド“jonnlynx”を開始。毎シーズン、コレクションテーマは設定せず、流行に流されない日々の生活に寄り添うベーシックさとエレガントさを持つ服を作り続ける。
Instagram @Jonnlynx
公式サイト jonnlynx.jp

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