my denim style is ...

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May.15.2019

no6

Arata Kobayashi

“ハードな仕事の妨げにならない
自分にとってのユニフォーム”

Photo  Yuto Kudo
Interview & Text  Takayasu Yamada
Location  Objet d’ art

main visual

ファッションアイテムの中で、もっとも定番的とも言えるデニム。
日常的にファッションスタイルへと取り入れている人も多いのではないか。
この連載企画では、毎月スタイルを持った人物にラングラーを着てもらい取材。
その人ならではの自由なデニムスタイルを知り、普遍的なアイテムであるデニムとの付き合い方を改めて考えたい。
6回目となる今回は、ラングラーのイメージビジュアルでもスタイリングを手がけるスタイリスト、小林 新さんが登場。

小林さん自身のスタイルや、仕事でのスタイリングを見るとトラディショナルなものを得意としているイメージがありますが、洋服を着る上で大事にしていることは 何ですか?

作った人の魂が入っているものや歴史があるもの。洋服1つ1つに物語があるものを選ぶようにしていますね。それが新作だったりしても作った人自身に歴史があって、拘って作られたのなら良いと思います。洋服の背景だったり見えない部分に僕は拘っているのかもしれないですね。それは洋服だけじゃなく、家具も古いものだったり物語があるものが好きで。

ここ“Objet d’ art”のような家具を買える場所はよく行くんですか?

個人的にも好きですが、仕事柄、僕は特に家具屋や蚤の市はよく足を運びますね。撮影の際、僕の心構えとして、カメラに映るものは洋服はもちろん、それ以外の小道具や空間も全て拘りたいと思っているので、日頃から物探しには目を光らしています。

小林さんにとって背景や歴史があるものの魅力とは?

変わらない良さを持っていること。ラングラーもそうですが、その一方で、時代に合わせ少しずつ進化していくのが大事だったりする。永く続いているということは、常に進歩していっているということなんですよね。自分の年齢より永く続いているブランドから学ぶことは多いです。

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デニムは普段から穿きますか?

1年365日ある内、300日くらいは穿いているかな(笑)。

ほぼデニムですね。小林さんがデニムを穿く理由はなんですか?

スタイリストって肉体労働的なところもあるし、膝をつく姿勢も多いです。そういった動きを躊躇するように制限を付けることはよくないですよね。そういう部分では、デニムって元来作業着だから動き易いし、気を遣わずに穿ける。汚れたらそれがまた味に変わっていく。そんな洋服って他にあまりないですよね。

デニムを着るときの着方はありますか?

何でも合わせやすいから色々ですね。でもオーバーサイズで着るとかは、僕はあまりないかな。きちっと自分のサイズに合わせることが多いですね。

最近デニムをセットアップで着る人も減っていたので、新鮮に見えますね。

ユニフォームっていう言葉がすごく好きで。フォトグラファーの長山君(長山 一樹さん)みたいに、スーツのセットアップを撮影でも着てくる人がいれば、自分なりのユニフォームを持っている人たちがいて。で、自分のそういったユニフォームって何だろうって考えたら、デニムのセットアップってすごく格好良いなと思ったんです。もし僕が飲食店を経営するなら、スタッフは全員デニムのセットアップにするでしょうね。デニムは、みんなが同じものを着ていても嫌じゃない。そういうユニフォーム感があって、最近また自分の中でもデニムのセットアップが気分なんですよ。

今日のコーディネートはどういう意識をしましたか?

ジャケットがデニムじゃなかったら、綺麗な革靴でも合うと思いますが、今日みたいなセットアップだと、ワークブーツでワーカーになりきった方が格好良いのかなと思って選んでいます。あと、眼鏡や帽子、スカーフみたいな合わせる小物選びが重要だったりします。

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小林さんは、ラングラーのシーズンビジュアルやルックブックのスタイリングも手がけていますが、スタイリスト目線から見てラングラーはどういうブランドですか?

デニムの三大ブランドの中でも、ラングラーだけ立ち位置がちょっと違うんですよね。アメリカでカウボーイショップとかに行くと、いまだにラングラーが平積みされていたりして。本当のワークウェアなんですよね。他のデニムブランドは、今ではファッション寄りなのに対して、ラングラーはリアルに今でもワーカーに使われている良さがある。穿いてみて思うのは、シルエットが圧倒的に綺麗。カウボーイの人たちって脚が長く見えますよね。それってラングラーのシルエットの効果もあるんじゃないかな。日本人のスタイルを一番良く見せるデニムもラングラーだと思います。細かいところですが、他のデニムブランドよりもポケットに手を入れやすかったりもします。

今だとデニムをどういう風に着るのが面白いと思いますか?

今日穿いているものくらい形の綺麗なものだと、PRADAやGUCCI、DRIES VAN NOTENのようなコレクションブランドとかと合わせても、すごく馴染むと思います。逆に僕みたいなセットアップで着たりするのも新鮮だと思います。

デニムのセットアップは憧れるんですが、男が着こなすには難易度も高いと思っています。特に年齢的な相性も感じます。

僕も20代から30代はそうだった。20代前半くらいまでは若さがあって、また違った似合い方がするんだけど、そこから40代くらいまでの年齢が難しかったりするのかも。渋いおじさんが着ているのが一番格好良いというか。色々経験してきたものが外に滲み出て、服に負けないんでしょうね。

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Denim Jacket ¥30,000(税込¥32,400)[VIEW ITEM]
Denim Pants ¥19,000(税込¥20,520)[VIEW ITEM]

profile photo

Arata Kobayashi (Stylist)

ワークやミリタリーをベースとしたトラディショナルなスタイリングを得意とし、雑誌や広告、著名人などのスタイリングを中心に手がける。
Instagram @arata0719

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