my denim style is ...

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Mar.8.2019

no4

Fumika Uchida

“スタイルを作る時はパンツから選ぶ”

Photo  Yuto Kudo
Interview & Text  Takayasu Yamada

main visual

ファッションアイテムの中で、最も定番的とも言えるデニム。
日常的にファッションスタイルへと取り入れている人も多いのではないか。
この連載企画では、毎月スタイルを持った人物にラングラーを着てもらい取材。
その人ならではの自由なデニムスタイルを知り、普遍的なアイテムであるデニムとの付き合い方を改めて考えたい。
4回目は、“アイデンティティのある女性の為の服”をコンセプトに、スタイルのある自立した女性から支持を集めるブランド“FUMIKA_UCHIDA”のデザイナー内田文郁さんに話を聞いた。

内田さんにとってのファッションスタイルとは?

一言で言うのは難しいですね。色々なファッションを若い頃からしてきました。スケーターの服を集めていた時代もありましたし、ヴィクトリアンとか古い物を集めていた時期もあり。20代は本当に色々なものに触れてきて、30代になった時に自分の好きなものはこういう感じなのかなって段々と見えてはきたんです。でもまだ、今の自分は何が着たいのか、何が気になっているのか、と常に自分と向き合いながら、日々戦っているような気持ちです。
完璧に理想なスタイルって一生わからないかもですが、今何が着たいのかに向き合う作業がファッションの楽しさなので、それを続けたいと思います。

その時々で気になるものは変わるのですね。

そうですね。その時々で、心惹かれる服に出会うと気分が持っていかれます。
男性のファッションや男性物の服が好きで、そういう服を着ると自分が男の人になれたような気がして、そういうメンタルになれたというか。色々な自分になれるじゃないですけど、その気持ちの変化がファッションの醍醐味ですね。

内田さんの着こなしの中でルールや、必ず身に着けるアイテムなどはありますか?

ルールを決めすぎないというか、今の私に何が似合うのかとかアップデートする必要は大事だと思っています。
でも、洋服を着る時にはパンツから選びます。パンツは特に時代によって、シルエットからウエストの位置や、腿の太さ、膝の太さなど多種多様で、それによって全体の合わせる服のバランスも変わるんです。
なので、パンツから選ぶというのが私のルールかもしれないです。

デニムも最近は穿いていますか?

正直、ここ2、3年はあまり穿いていなかったんです。4年前ぐらいに穿き過ぎた反動かもしれないのですが。でも最近、デニムがまた気になりだしていて、デニム=インディゴになるんですが、私はファッションの人間だから、あえてカラージーンズとか、ケミカルウォッシュのような変化球がこれから気になるかなと思っています。

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それで今日はカラージーンズを穿いているのですね。

これは最近“Hooked Vintage”で買ったヴィンテージのラングラーです。80年代くらいのものでしょうか。ラングラーって、日本にはヴィンテージの取り扱いが極端に少ないんです。私はラングラーが好きなのでよく探すんですが、他の有名デニムブランドに比べると珍しいですね。それと、特徴としてレングスが長いものが多いです。自分のサイズにフィットさせる意味があったり、ウエスタンのスタイルでブーツに合わせる為に、クシャっとして穿くものがラングラーらしさだったり。
この赤いカラージーンズは、年代感のあるデニムを穿きたくなって、レングスも合うし、良い赤だなと思って買いました。

合わせ方も今の気分が現れていそうですね!

ですね。カラーデニムが80年代なので、80年代の感じを自分なりにまとめるとどうなるのかなって。ちょっとタフな女性観です。合わせたTシャツの中には肩パッド入りのインナーを着ていて、普通のTシャツだけのカジュアルさとは違う印象にしています。

これ以外にもラングラーのヴィンテージは持っていますか?

他はより古いものが多いのですが色々と持っています。
特に、ラングラーのデニムジャケットは好きで、丸いリベットの代わりに刺繍のカンドメがあったり、ウエストの部分にギャザーが入っていたり、ストレートなシルエットなど良いんですよね。

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内田さんが思うラングラーにしかない魅力はなんだと思いますか?

一番最初にラングラーを見たのが、20歳の頃に当時働いていた“サンタモニカ(古着屋)”の買い付けでテキサスの方に行き、カウボーイ洋品店で見たすごい量のラングラー。タフな男の人の象徴だなと感じて、その雰囲気を自分も穿いてみたいなと思って買った思い出があります。それにデニムブランドのなかで、ファッションデザイナーを一番最初に入れたのがラングラー。ファッション的な部分とカウボーイ的な部分。女性と男性が一緒になっているみたいな、そういう二面性が魅力的だと思います。

内田さんにとってデニムスタイルのお手本となるような人はいますか?

今はやっぱりフレディ・マーキュリーじゃないですか(笑) あのデニムの穿き方はカッコイイです。すごく繊細な穿き方を気にしていて、腰のサイズ感とレングスがカッコイイですね。ファッションを相当好きなのがわかります。あとはダラス・バイヤーズクラブのマシュー・マコノヒー。
女性だと……あまりわからないですね。男性にすごく憧れるところがあるので、どうやったら性別を超えた着こなしが出来るか考えます。

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Location FUMIKA_UCHIDA

profile photo

Fumika Uchida (FUMIKA_UCHIDA Designer)

東京・中目黒を拠点とする名古着店、ジャンティークの立ち上げからバイイングを担当。2014年から自身のブランド“FUMIKA_UCHIDA”を開始。

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