Wrangler × WEWILL Collaboration

「原点回帰」をテーマにWrangler1950~60年代の名品3型をモデルベースにしたデニムパンツ、ウエスタンシャツ、デニムジャケットがラインナップ。
Wranglerらしいカウボーイの余韻を残しながらも、ディテールを削ぎ落し洗練されたWEWILLのデザイン性が融合したアイテムとなっている。

WW DENIM JACKET

24MJZをベースに胸ポケットと
アクションプリーツを省くなど、
元々のアイテムの余韻を残しつつ
ディテールを削ぎ落としたデザイン

24MJZ : 11MJZの後継モデルとして、1960年代の半ば頃に登場。
主な変更点は、11MJZの3ポケットに対して、右胸ポケットが追加され、計4ポケットになった。その後、細かい仕様変更が行われながら1980年代まで製造される。何と言っても大きな特徴はジッパーを使用している事。
さらに、24MJZでは古い年代のラングラーのデニムジャケットの特徴的ディテールであるフロントプリーツやアクションプリーツ等を継続して採用している。

Color : Blue / Size : 1,2,3 / Price : ¥39,600

WW DENIM SHIRT

27MW をベースにポケットの
フラップを省くなど、
元々のアイテムの余韻を残しつつ
ディテールを削ぎ落としたデザイン

27MW : ラングラーの名品ウエスタンシャツ。
ラングラーでは初めてのシャツとされ、そのデザインは1940年代において他社にも見られるデザインを取り入れながらもラングラー独自の個性に溢れた逸品で、ビンテージ(現物)のみならずビンテージ復刻のジャンルでも高い人気を誇る。特徴的な斜めダイアゴナルポケットはVINTAGEデニムウエスタンシャツでは外せないディテール。生地はストレッチ感の強いジェルト系で、タイトなシルエットながら動き辛さを感じさせません。計算された実用性をデザインとして取り入れている正にラングラーらしいシャツ。

Color : Blue / Size : 1,2,3 / Price : ¥31,900

WW DENIM SLACKS

12MWZをベースにジーンズと
スラックスのディティールを
掛け合わせたデザイン

12MWZ : ラングラーが初めてスリムストレートとして発表したモデル。
すらりとシャープな形状で、レッグラインを美しく見せてくれる。また、表面に綾目が出ないブロークンデニム生地を駆使して仕立てているのもポイント。
この生地は綾織物にありがちな"ねじれ"が生じにくいという、大きな利点も兼ね備えている。通常、デニムの補強に使われるのはリベット。しかし、こちらの「12MWZ」では排され、代わりにバータック(棒状の補強縫製)があしらわれている。

Color : Blue / Size : 1,2,3 / Price : ¥30,800

Wrangler × WEWILL Collaboration Interview with Hidetaka Fukuzono (WEWILL Designer)

福薗英貴 (WEWILL デザイナー)

思い返せば、
一番好きなデニムブランドは
ラングラーだった

これまでにも数々のファッションブランドとコラボレーションをしてきたラングラーが今季新たに手を組んだのは、福薗英貴氏がデザインを手がけるWEWILL。ブランド毎の特色が表れるのがコラボレーションの面白さである。WEWILLらしい"正直なものづくり"を感じられるアイテムとなったこのコラボレーションを記念して、滅多にインタビューに答えることのない同氏に、特別にインタビューを決行。今回のアイテムについて、またラングラーに対しての話を聞いた。

Photo Riki Yamada / Interview & Text Takayausu Yamada (THOUSAND)

"静かに惹きつける服"。これは、WEWILLが掲げるブランドのコンセプトであるのだが、シンプルでいて、上質な素材使いや気の利いたパターンメイキング等、着用者の個性を引き立てるようなデザインがこのブランドの特徴だ。加えて、デザイナーの福薗氏が、今作りたい服、着たい服を正直に手がけるラインナップにより、トレンドではなく着心地の良さが追求され、服好きなファンを魅了し続けるブランドである。

そんなWEWILLの2022年春夏コレクションのテーマとして、「Initial enthusiasm (原点回帰)」を掲げた今季。ラングラーのデニムアイテムを作ったことは必然的であった。

原点回帰をテーマにしたこのシーズンでラングラーを選んだ理由について聞くと、「大好きなデニムブランドだったからです」と福薗氏は答える。続けて、「ラングラーは高校生くらいの時に初めて穿きました。周りは違うデニムブランドを穿いている友達が多かったのですが、僕は、当時からヨーロッパのインポートブランドが好きで、ハイファッションに興味があった。そういうのが好きだから、相性の良いデニムといえばラングラーだったんです。ラングラーはアメリカのブランドなんですが、僕にとって、ヨーロッパの匂いがしたり、洗練されたデニムという印象を当時から持っていたんです」。

高校時代は、マルタン・マルジェラを始めとしたインポートのハイブランドに影響を受け、ファッションを楽しんでいたという福薗氏。そういった影響もあり、マルタン・マルジェラをはじめ、数々の著名デザイナーを輩出してきたベルギーにあるファッションスクールの名門、アントワープ王立芸術アカデミーへ入学し、デザインを学んだ。「アントワープでもラングラーを着ている生徒はいました。古着屋に行くと、ラングラーはとても多かったですし、みんなそういうお店で買っていたと思います。また、ラングラーは60年代に初の海外工場としてベルギーで生産をしていた時もあったんです。そういったことに勝手な縁を感じて、僕にとってラングラーは身近な存在に感じていました」。

当時は、福薗氏も古着でラングラーを買っていたという。ラングラーの魅力に惹かれた理由は、ハイブランドに合う洗練されたデザインのほかに、色落ちした時のブルーの色味だ。「ブロークンデニム生地による、綺麗なブルーの色味がすごく印象的で、新品のリジッドの状態から自分で育てるのも良いですが、時間がかかるので僕は古着で楽しんでいました」。そう語るように、今回のコラボレーション3型を見ると、色落ちしたブルーが美しいラインナップとなっている。12MWZをベースにしたデニムスラックス、27MWをベースにしたウエスタンシャツ、24MJZをベースにしたジャケットの3型。いずれもラングラーを象徴する定番の形で、ビンテージ然とした風貌もありながら、WEWILLらしい削ぎ落としたデザインが魅力である。

Demim Slacks ¥30,800 (tax in) Denim Shirt ¥31,900 (tax in) Denim Jacket ¥39,600 (tax in)

「ベースとなる3型は、僕の中でラングラーと言えばこれなんです。WEWILLを始める前は、違うブランドを手掛けていたのですが、実は、その時にもこの3型をベースに作っていました。それくらい長年好きなアイテムです」と福薗氏。
では、WEWILLとしてどういった風に、今回アップデートしていったのか。
「デニムパンツは、元々のイメージを崩さないよう大事にしながら、ディティールをスラックスのようなデザインに寄せています。僕の中で、ラングラーのデニムパンツはスラックスのようなイメージがあって。センタープレスも入れ、バックポケットも大胆に変えるなど、全体的にすっきりと見えるようなデザインにしています。ウエスタンシャツは、特徴的な斜めのダイアゴナルポケットは残しつつ、フラップを外しました。それに、スナップボタンもオリジナルの象徴的なディティールですが、あえて外から見えないようにしています。ヨークの部分もアンブレラではなく、シンプルな形にするなど削ぎ落としていきました。ジャケットに関しても本来だったら胸に2つポケットがあるんですけど、両方とも取りました。アクションプリーツも省きつつ、現代的な着やすさを確保しています」。

原点回帰をテーマとしたWEWILL 2022年 春夏のコレクションで、福薗氏がラングラーとコラボレーションをした背景には、前述したように高校時代から変わらないラングラーへの正直な「好き」という気持ちによるものであった。その気持ちが詰まったこのコレクションをどう着て欲しいか。福薗氏に聞くとこう答える。「綺麗なジャケットのような、ドレス寄りのアイテムと合わせると格好良く決まるんじゃないかなと思います」。カジュアルに着るのではなく、綺麗に着る。そんな福薗氏ならではのラングラーの提案は、彼が考える着用者の理想像にも重なる。ロックスターをはじめ数々の著名人たちがこれまでの歴史の中でラングラーを着てきたが、福薗氏にとってラングラーが似合う理想像は、セルジュ・ゲンズブールだと言う。「ラングラーといえば、ジョン・レノンのイメージが強いと思いますが、僕の中ではゲンズブールなんです。彼がラングラーのモノを着ていたかどうかはわかりませんが、ウエスタンシャツにジャケットを着ているスタイルが象徴的です。着崩しのバランスが素敵で、色気がある。そんなゲンズブールのような着方は憧れますね。今回のアイテムもゲンズブールのように綺麗なアイテムと合わせて着ると格好良く着てもらえると思います」。

Profile: Hidetaka Fukuzono

1976年熊本県生まれ。ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーを日本人で初めて卒業。数々のファッションブランドでデザインを手がけたのち、2017年秋冬シーズンからWEWILLをスタート。